無酸素運動の後に有酸素運動を行うことで、効率的に体を鍛えることができると聞いたことありますか。
キックボクシングやボクシング、格闘技におけるトレーニングは効率的に無酸素運動、有酸素運動を行うことができオススメです。
理由はいくつかありますのでここで主なポイントを詳しく解説します。
【代謝の向上】
無酸素運動(例えば重量挙げやスプリントなど)は、筋肉の中のエネルギー貯蔵物質であるグリコーゲンを消費します。無酸素運動を行った後、体はエネルギー源として体脂肪を燃焼しやすくなります。したがって、この時に有酸素運動(例えばジョギングやサイクリングなど)を行うと、脂肪燃焼が効率よく行われるのです。
格闘技トレーニングにおける無酸素運動は、主に筋力、爆発力、速度を向上させることを目的としています。
無酸素運動は、酸素を使わずにエネルギーを供給する過程であるため、短期間での高いパフォーマンスが可能です。以下に、格闘技における具体的な無酸素運動の例をいくつか挙げます。
・スプリントトレーニング
短く全力で行うことで、瞬発力と速度を高めます。レスリングやボクシングなど、瞬時に相手に近づく必要があるスポーツに特に有効です。
・シャドーボクシング(重りを持って行う場合)
手にダンベルを持ってシャドーボクシングを行うことで、パンチのスピードとともに、パンチ時のパワーを鍛えることができます。
・サーキットトレーニング
複数の運動を短い休息時間で連続して行うトレーニング方法です。この方法は、複数の筋群を効果的に鍛えることができ、戦闘中の疲労に対する耐性も向上させます。
これらの無酸素運動は、格闘技で必要とされる速力、力強さ、そして攻撃時の爆発力を高めるために非常に有効です。
それぞれの運動は、技術的なスキルや戦略とともに、格闘技のパフォーマンスを全体的に向上させるために重要な役割を担います。
格闘技で取り入れられる有酸素運動は、持久力を向上させ、長時間の試合に耐えられる体力を養うために重要です。以下に格闘技における有酸素運動の例を挙げます。
・ランニング
長距離ランニングやジョギングは、基礎的な体力とスタミナを向上させます。また、体重管理にも効果的です。
・スキップ(縄跳び)
縄跳びはリズム感、足の動きの速さ、そして持久力の向上に寄与します。ボクサーがよく使用するトレーニングです。
・サイクリング
自転車を使った運動は、下半身の持久力を鍛えることができ、関節への負担も比較的少ないです。
・サーキットトレーニング(軽い重量や多くの繰り返しで行う)
筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたサーキットトレーニングは、持久力と筋持久力を同時に鍛えます。
・シャドーボクシング
長時間軽いペースで行うシャドーボクシングは、戦術の反復練習とともに心肺機能の向上にも寄与します。
これらの運動は格闘技の選手が試合で長時間持続するパフォーマンスを発揮するために必要な心肺持久力を効果的に鍛える手段です。
また、これらのトレーニングは体重管理、速度と持久力の向上、そしてリカバリーの促進にも役立ちます。
【エポック効果(運動後の酸素消費の増加)】
無酸素運動は高強度であるため、運動後も体の代謝率が高まります。この状態で有酸素運動を行うと、さらに多くのカロリーを消費することができます。これは「エポック効果」と呼ばれ、運動後も長時間にわたって脂肪燃焼が継続される現象です。
【ホルモンの利点】
無酸素運動は成長ホルモンやテストステロンなどのホルモンの分泌を促進することが知られています。これらのホルモンは筋肉の修復と成長を助けるだけでなく、脂肪燃焼を促進する効果もあります。無酸素運動の後に有酸素運動を行うと、これらのホルモンの効果を最大限に活用することができます。
【持久力の向上】
無酸素運動によって筋肉が疲労した状態で有酸素運動を行うと、普段使われない筋肉が動員されることがあります。これにより、全体の持久力が向上する可能性があります。
このように、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせることで、脂肪燃焼、持久力向上、代謝の活性化など、さまざまな利点が得られるため、トレーニングの効果を高めることができます。